50カ国目:Zurich, switzerland〜ナショジオ「アフガンの少女」by スティーブ・マッカリーを観に~

ベルリンから出発する夜行バスの最前列に飛び乗り、爆睡すること数時間。

目が覚めたら、外には美しい湖と田園地帯が広がっていました(o・∀・o)
IMG_2344_1.jpg

湖をバスごと、渡し船で越えて行きます。
IMG_2348_1.jpg
朝の風と、フレッシュな水の香りがしあわせ(。・ω・。)


たどり着いたのは、スイスはチューリッヒ
_DSC4355_1.jpg

ヨーロッパの金融ビジネスの中心地であるチューリッヒ。
町がとてもクリーン!!・・・あんどエクスペンシブ・・・(´Д`)
_DSC4338_1.jpg
そして道往く人々が「スーツ+ネクタイを着ている!」ことに新鮮な驚き(゚∀゚ヽ 三 ノ゚∀゚)

日本では当たり前の光景ですが、かなーりカジュアルな都市ベルリンでは「スーツを着ている人」をあまり見かけないし、ましてはネクタイなんて、なにそれ?そんなもの有史以来存在したっけ?という勢いで見かけません。
ベルリンにも会社は沢山あるんだけど、私服通勤の人が多いのかな。

旧市街へと歩みを進め、Grossmünster教会のクリプトへ潜ってみると・・・
Bernd Nicolaisenの写真展に魅入ります(*^▽^*)
_DSC4372_1.jpg
暗い地下聖堂の中に、透明感のある氷河のパネルが浮き上がって綺麗!!!

「撮る時、編集する時には『どうやって展示するか?本か?パネルか?壁一面か?プロジェクターか?ネットか?』媒体を考える」と言っていたボスの声がよぎります。

この展示方法、場所と被写体の組み合わせ、最高だなあー♪


明るい地上に戻ってみれば、やはり綺麗な旧市街(・ω・*)
_DSC4369_1.jpg
落書きひとつ無いよー!!!


チューリッヒに来た目的は二つ。


ひとつは、去年オランダでも合流したひかるちゃんに再会すること(*´∀`*)
_DSC4557_1.jpg
気心知れた古い友達に会えるのは、すごく嬉しいー♪


もうひとつは、シビアな審美眼をもつ彼女とスティーブ・マッカリーの写真展を観に行くこと!!

Steve McCurry、、、
国際的かつ最高峰の写真家集団マグナム・フォトに所属し、ロバート・キャパ賞や世界報道写真賞を受賞してきた、名実共に一流のフォトグラファー。

会場はアートの複合施設で、天井が高くとても居心地の良い場所です(´ω`*)
IMG_2372_1.jpg


スティーブを一躍有名にしたのは、ナショナル・ジオグラフィック誌の表紙を飾ったこちらの写真。
IMG_2382_1.jpg

「アフガンの少女」

1984年にアフガニスタンの難民キャンプで撮影された、12歳の少女の写真です。
2013年に再びナショジオ特別号の表紙も飾り、世界で最も有名なポートレート写真のひとつとなりました。
会場内には、17年の時を経て少女本人が女性になったブルカ越しのポートレートも展示されています。

数々の写真と共に、ビデオ・ドキュメンタリーも上映されており・・・
IMG_2390_1.jpg
スティーブはどうやって写真を撮っているのか?というのは前から気になっており、その撮影風景を垣間見れました。

彼は自身の撮影スタイルについて、こう語ります。

「私はただ歩き回り、観察することがほとんどで、通訳の必要はありません。
敬意とユーモアを持って接すれば、大抵の人は心を開いてくれます。
彼らは扉を開き生活の中に招き入れてくれるのです。

それが中東やアジア、アフリカやヨーロッパであろうと問題ではありません。
友好的できちんとした態度を取り、敬意を示して善良な気持ちで接すれば、人々は親切に対応してくれます。」


わたしも世界一周する間に深く感じてきたことで、ヘドバンの勢いでうなずける!!
が、彼のすごいところは、加えて時間をたーっぷり掛けている事。

ひとつの完璧な構図の路地裏を見つけたら、そこでイベントが発生するまで何時間でも待つ。

そんな忍耐力もスティーブの写真を特別にしているのだと考えられます。

人間の登場しない、風景写真も「流石」のひとこと(^_^)
IMG_2394_1.jpg
Photoshopを多用した、ごりっごりのポストプロダクションも鮮やかです。


言ってしまえば「完璧な写真」の代表者であり、実際に教材にも使用されているSteve McCurryですが、
「完璧さ」そのものに疑問を問いかけるのが、わたしの上司やひかるちゃん、解説者のお兄さん。

スティーブの写真を見に行くんですよ〜と話したら、上司曰く、
「ああ、典型的な”ワカリヤスイ”American Photographyだねえ。
Photo of Photoで完璧なのは認めるけど、なんども見たくなるような、部屋に飾りたくなるような魅力が感じられないかな」

一通り展示を見終わったひかるちゃん曰く、
くどい、加工しすぎ。
人が写ってなかったらちょうどいい引き加減だと思う写真が沢山あるけど、構図・導線の先に人間が置かれている事で、作り物感が増している」

ちょうど解説ツアーをしていたお兄さん曰く、
「入念なメイクアップと衣装で、ステージか大掛かりなスタジオセットの中で撮られたような「演出感」が彼の特徴です。
報道写真というより、ステージフォトに近い。
雑誌の読者やオーディエンスが『見たい物を見せる』アメリカ的なフォトグラフィーでしょう」

確かに(・∀・)
これほど解りやすく作為的に対象を切り取った写真たちが並んでいると、少し疲れるというか、胃もたれする感じはあります。
(結局ベルリンに帰ってストレートなものが観たくなり、お口直しに速攻、詩的かつ私的な写真展を観に行ってしまった・・・笑)


それでもやはり、スティーブのコミュニケーション能力というのか(ビデオで本人は「わたしはシャイな人間です」と言っていた)、被写体と向き合い「撮らせてもらう」「表情を引き出す」パワーには圧倒されます。

どうしたら、こんな真っすぐな視線を捉えられるんだ(。-_-。)
IMG_2392_1.jpg
ステージ写真みたいな感じは確かにするけれども、「現実」をその美しさまで引き上げられるのがすごい!

スティーブ・マッカリーの写真たちからも、彼の写真に対する意見からも、沢山の学びを得る時間を過ごしました。

お腹いっぱいになって展覧会を見終えて、ふらりと歩く運河沿い。
_DSC4584_1.jpg
ひかるちゃんと尽きぬお喋りに包まれる、心地よいチューリッヒの夏(*´∀`*)
関連記事
スポンサーサイト

スティーブ・マッカリー アフガンの少女

0 Comments

Leave a comment